ナンピンとは、「含み損が出ているポジションを、買い足す(売り足す)行為」のことです。一例として、ポジションが望まない方向に10銭動いたとします。このとき10銭分反転してくれないと±0になりません。
ですが「10銭動いたとき」に同量を更に買い足せば、5銭分反転しただけで±0になります。これがナンピンの魅力です。
結論!FXでのナンピンは最強ではありません
しかし、FXのナンピンは必勝法ではありません。なぜなら、「望むように反転するとは限らないから」です。レンジ相場(一定幅で揺れ続ける相場タイプ)であれば比較的反転しやすいですが、それでも高精度で予想するのは困難です。
そのまま含み損が膨らんで、損失が膨大なものになる可能性もあります。したがって、「FXのナンピンはハイリスクである」と考えおくべきです。
FXのナンピン手法で勝てる人とは?
ただ、ナンピン手法を活用できる人もいます。
・確かなマイルールがある人
→「どのような状況でナンピンをするか」「どうなったら損切りをするか」などのマイルールがある人という事です。
・一定以上のチャート分析力と精神力がある人
→「テクニカル分析」と「反転のタイミングの分析」ができて、かつ冷静に損切りを行えるだけのメンタルを持っているという意味です。
上記を全て満たしているのであればナンピン手法を活用できるかもしれません。
FXのナンピン手法で負ける人とは?
・初心者
→ビギナーが上手にナンピンをするのは困難です。
・マイルールが確立していない人
→少しでも「気分」や「根拠のない予想」をもとにトレードする事がある人には向きません。
・含み損があると落ち着かない人
→含み損があると冷静でいられなくなる人は、ナンピン手法で自滅する事でしょう。
「ナンピン+他の戦略」の例
また、「ナンピンと他の戦略を組み合わせた戦略」を取り入れている人もいます。
・無限ナンピン
→「下がり続ける限り買い続ける」というやり方です。ハイリスクハイリターンですので推奨しません。
・ナンピンマーチンゲール
→「マーチンゲール法」が人気なのでこの手法も人気ですが、安定感はありません。
・逆張りナンピン
→「反転するタイミング」を分析予想して、逆張りでエントリーし続けます。
まとめ
やみくもにナンピンを使っても「最強」にはなりません。ナンピン手法を取り入れたいのであれば、
・まずFX初心者を脱却する(分析などをできるようにする)
・レンジ相場で実践する
・他の戦略を組み合わせる
などのことを心がけましょう。