FXの為替相場レート予想
豪ドル
は底堅い動きか。豪準備銀行(RBA)は早急な金融緩和解除観測を抑えるために長期債の購入額を増やしているが、今週発表された豪州の昨年10-12月期国内総生産は市場予想を上回っただけでなく、7-9月期も小幅ながら上方修正された。好調な経済指標の発表が重なっていることもあり、市場の豪ドル買い意欲は継続しそうだ。
南アフリカ・ランド
方向感なくもみ合う可能性が高い。南アフリカが生産の7割を占めているプラチナを中心としたコモディティの価格上昇がZARを支えているが、上昇ペースが徐々に弱まっている。米国が金利上昇を容認していることもあり、資金の流れに変化が起こればこれまで弱い経済指標にも関わらず上昇していたZARの上値は抑えられるかが焦点となる。
ユーロドル
3月11日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、「市場がマイナス金利深掘りの可能性をほとんど織り込んでいない状況について協議し、その可能性を強調する必要があるという点で一致した」との報道を受けて、ユーロ高抑制のためのマイナス金利深掘りが検討される可能性が高まっている。さらに、ユーロ圏の債券利回りの上昇に対して、パンデミック緊急資産購入プログラムの積極的な弾力性などを活用することが示唆されており、売買が警戒される可能性あり。
為替に関する最新ニュース
先週のNY株式市場でダウ平均は反発。株式市場は米国債にらみの展開の中で目まぐるしい値動きが見られている。アメリカ雇用統計の指標が予想を上回る力強い内容となったことで、さらに買いが強まった。ダウ平均も一時300ドル超上昇する場面がみられたものの、米国債利回りが一時1.62%と2月25日以来の高水準まで上昇する中、期金利上昇を嫌気した売りがIT・ハイテク株中心に強まり、ナスダックとともにダウ平均も下げに転じた。しかし、その後は米国債利回りの上昇も一服していることから、ダウ平均は再び上げに転じている。