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FXとは、少ない資金で大きな金額の通貨を取引できる手段
FX(外国為替保証金取引、または外国為替証拠金取引)では、少ない保証金(証拠金)でその何倍もの外国為替を売買できるため大きな収益をあげることが可能です。これをレバレッジ効果と言って、FXの最大のメリットとなっています。
反面、損失が生じたときにもレバレッジ効果が作用するため「ハイリスク・ハイリターン」であることも認識しておく必要があります。
レバレッジの倍率はFX業者や売買する外貨によっても異なりますが、一般的に10倍前後のコースから用意されているようです。
例えば単純にレバレッジ10倍で1ドル105円の場合、1万ドル(約1,050,000円相当)の取引をするには手元資金10万5千円を用意すれば良いということになります。※FX業者によって条件は異なります。
FXには円安と円高どちらにも収益のチャンスがある
円安で儲ける場合
円安ドル高を予想して利益を得る場合の取引例・・・1ドル102円の時にドルを買って105円で売り払った場合は、差額が3円が利幅となります。
これをFXで1万通貨(1万ドル)を取引した場合は、3円×1万=3万円が利益となります。
円高で儲ける場合
円高ドル安を予想して利益を得る場合の取引例・・・1ドル105円の時にドルを売って102円で買い戻した場合は、差額の3円が利幅となります。
これをFXで1万通貨(1万ドル)を取引した場合は、3円×1万=3万円が利益となります。
FXの多彩な注文方法でリスクとリターンをコントロール
FXでは、リスクとリターンを管理するための戦略的な注文方法が用意されています。
たとえばドル買ポジションにおいて、××円以下になったらロスカット売り(損切り)という注文を入れながらも○○円以上になったら利益確定売りという注文を同時にいれておくことが出来るため、損失を最小限に設定しながら利益を積み上げていくことが可能です。(ドル売ポジションでも同様な注文が可能)
注文方法の種類には、成行注文・指値注文・逆指値注文・IFD注文・OCO注文IFO注文などがあります。
FXの魅力であるスワップポイントで賢く儲ける
取引通貨国間の金利差をスワップポイントと言います。日本円と他国通貨とでは、相対的に多国通貨の金利が高いため、外貨買ポジションでスワップポイントを受け取ることが出来ます。
反対に売ポジションでは支払いの必要が生じます。
FXは24時間いつでも取引できる
FXは、平日なら24時間連続して取引できます。ここがFXと個別株の違うところで、FXはその国の市場のオープン時間しか取引できないわけではなく、銀行とマーケットがつながっていることで、いつでも注文を出すことができるからです。
ですので、会社員の方がテレワークの休憩中に、主婦の方が家事の隙間時間にといったように、ライフスタイルに合わせてトレードすることができます。
また、外国為替相場は、その時間帯で動いている株式市場と密接に連動しやすい特徴もあります。日本時間の午前9時~午後3時の時間帯は、日本の東京証券取引所がオープンしていることから東京市場と呼ばれ、円が主役になりやすい傾向があります。
同じく日本時間夕方~午後9時くらいが欧州中心の「ロンドン市場」でユーロやポンドが主役となります。
そして、午後9時くらいから翌日の明け方までが米国中心で「ニューヨーク市場」と呼ばれ、米ドルが主役となりやすい傾向があります。
ですので、トレード自体はは24時間できるのですが、このように時間帯ごとに市場参加者が入れ替わるため、注目される通貨ペアや情報も変わっていくのです。
FXの多彩な注文方法
成行(なりゆき)注文
価格を指定せずに売買する場合の注文方法です。売買価格はリアルタイムの取引レートが反映されます。
指値(さしね)注文
価格を指定して売買する場合の注文方法です。
逆指値(ぎゃくさしね)注文
買値が指定した価格以上になったら買う、または売値が指定した価格以下になったら売る注文。ポジションに損失が発生している場合に更なる損失拡大防止のためのロスカット(損切り)ラインの設定や、利益が出ている場合の利益確定ラインの設定などに有効です。
IFD(イフダン)注文
予約注文をセットしながら注文する方法のことで、もとの注文が約定した後に予約注文が自動執行されます。予約注文は指値または逆指値注文を設定します。利益確定ラインやロスカットラインのどちらかをあらかじめ設定できる仕組みです。
OCO(オーシーオー)注文
建玉保有時に指値注文と逆指値注文の2つの注文を同時に出しておき、一方が約定するともう一方が取消される注文方法です。利益確定ラインを設定しながらも予想とは反対に損失が発生する方向に相場が動いた場合のロスカットラインも設定できるため、リスクを最小限に抑えながらリターンを追求できる注文方法と言えます。
IFO(アイエフオー)注文
IFDとOCOを組み合わせた注文。新規注文時に、あらかじめ利益確定ラインとロスカットラインの両方を予約設定できる注文方法です。
トレール注文
逆指値注文に値幅指定機能を追加した逆指値注文です。一部の証券会社のみで採用されています。